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温水床暖房の快適さとランニングコストについて

この一週間の間にめっきり冷え込むようになりましたね。
実は私はこの寒さの到来を心待ちにしておりました。
何故かと言えば、この夏、自宅に床暖房の工事をしていたので
それを使う日が来るのが楽しみでしようがなかったのです。

昨日の日曜日は、ほぼ一日在宅できたので、
お客様に勧めるための参考データにもなるように、
ランニングコストがどの程度になるかも測定してみました。

昨日は一日寒い日で外気温は10度前後。
真冬並みではありませんが、かなり冬型の気候でした。
私の自宅のLDKは24畳ありますが
とにかく床暖房に惚れ込んでいたので、ほぼ全面(リモコンのスイッチは3面に分けています)床暖房パネルを敷設してあります。家具の配置なども考慮して、好きな部分に好きな形で敷設できるのが当社床暖房の大きな特長の一つなのです。

私は毎朝6時に起床しますが、リモコンのタイマーで5時半から床暖房がONになるように設定しています。
そうすることで起床してリビングに入ると、部屋に一歩足を踏み込んだとたんに、フワーとした温かみが感じられるのです。ここでまず目覚めのコーヒーを味わうのが何よりもの楽しみです。

リモコンの温度設定は弱め(10段階の4程度)にしてあるので
部屋の室温自体は23度前後と、決して暖房としては高い温度ではありません。
でも床の放射温度は27度前後。
つまり足元からじんわり部屋全体が暖かい状態なのです。
エアコンのように頭上から吹き出すタイプの暖房は、
室温をかなり高温にしても足元が冷えて、結局は頭がボーっとする割には寒く感じられたりするものですが、
温水床暖房の場合はその逆。
控えめな室温設定でも十分快適に過ごせるので、結局はそれが省エネになります。
いかにも「暖房してるぞ」という感覚はないのですが、
部屋で過ごしていてふと気が付けば、まるで春みたいだな・・という「自然な」暖かさです。
風の動きもなく、燃焼部分がないので空気を汚すこともありません。
つまり空気を入れ替える換気の必要がないことも省エネにつながっているわけです。
温水床暖房の快適さとランニングコストについて_e0162114_1210645.jpg
(廊下や他の部屋の床温度は18度)

そこで実際の気になるガスの消費量ですが、
朝の立ち上がりの間の1時間では0.186m3消費しました。
冬場の暖房にガスをお使いになる場合は30m3/月を超えてしまう場合が多いですが、
当社のガス料金は現在30m3以上のご使用部分で250円/m3とかなりお得な設定です。
(原料費調整制度により多少の変動はあります。)
料金に換算すると1時間当たりのコストは250円/m3×0.186m3=46.5円となります。
その後も一日中床暖房を使い続けて、
部屋の温度を一番快適に感じられる24度前後をキープしていましたが、
夕方あらためてガスメーターの回り具合を調べてみると、1時間あたり0.127m3まで低下していました。
つまり250円/m3×0.127m3=31.8円です。

すなわち、立ち上げ時はゼロから暖めるのでそれなりに燃費が必要ですが、
いったん温まると、その後の室温維持に必要なガスはかなり少な目で済むということです。
しかもこれは24畳の部屋全体を快適温度にキープした場合なので、
仮に6畳の部屋だとすると、ほぼ広さに比例することになるので
1時間当たりのガス料金は
立ち上げ時で約12円/時間、定常運転時で約8円/時間となります。
つまり、もし10時間使用されたとしても100円そこそこ、
缶コーヒー1本飲んで体を温めるのと同じぐらいのコストで済むということです。
特に当社の施工する温水床暖房は遠赤外線パネルを利用した非常に効率の高いものなので、一般の床暖房以上に省エネになっていることが伺える数字です。
温水床暖房の快適さとランニングコストについて_e0162114_1214515.jpg
(床暖房施工面は27度。このぐらいが足元から体の芯までジワッと温まる快適温度です。)

ただし諸条件により、このコストは多少変動します。
例えば、私の家は外壁がコンクリートですが、
木造の場合はこれより2割程度必要量が増えることが予想されます。
また外気温や窓の面積(二重窓かどうか)、室温の設定温度によっても変化しますので、
あくまで一つの参考データとしてお考えいただけたらと思います。
(コストの金額はすべて税抜です。)
by kusanen-daido | 2015-11-30 12:18 | 環境エネルギー
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