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電力消費量の季節変動について

二つ前の記事でガス冷房が電力需要のピークシフトに貢献するということを書きました。
このことにもう少し突っ込んで書いてみたいと思います。

全国的な一般電力需要は季節によって大きく変動しています。
夏場の7月~9月の三カ月間がピークでそれに続いて冬場もやや高くなっています。
これはもちろん空調に使用される割合が非常に高いからです。
昔は日照時間が短い冬場が照明需要が多く、消費電力もピークだったようですが、
どこでもエアコンが欠かせなくなった現代では夏場が最も高いピークです。
それに対し冷房も暖房も必要としない春や秋は一年で最も低くなっています。
この時期に比べると夏場の電力需要は約1.5倍になっているようです。
一年間の変化を月別のグラフにするとふたこぶラクダのような感じになります。
このこぶにあたる部分がなんとかフラットになれば、今のような深刻な電力不足は起こらないわけですね。
ということはこの空調需要のたとえ何割かでも他エネルギーに切り替えることができれば、
電力問題の解決に非常に大きな効果をもたらすことになります。

前にも書いていますが、当社では全社屋の空調をGHP(ガスヒーポン)で行っています。
そこでショールームK-styleを例にとって、昨年度一年間の実際の月別電気消費量をグラフにしてみました。K-styleではGHPに加え、冬場はガスコージェネによる床暖房と一部発電をおこなっています。
電力消費量の季節変動について_e0162114_21454599.jpg
ものの見事に一年間フラットです。
いや、むしろピークがくるはずの8月と1月が逆に他の月よりも低くなっています。
(これはおそらく休館日が他の月よりも多いためだと思います。)
ご参考までにご紹介しました。
いずれにせよ、まだまだ不安な今年の夏。せめて猛暑ではないことを祈りたいものです。
by kusanen-daido | 2012-06-21 21:52 | 環境エネルギー
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